問診と医療面接と!

問診の問題点!
医療機関にかかると看護師による面接問診をしてくれる場合はまだよい方で、ほとんどの医療機関は問診票を渡され患者自らが記載させられる。しかし、具合の悪い患者が問診票を十分に記載することなどまず不可能に近い。また、問診票自体が不完全な場合もかなり多いように思われる。待ち時間に患者に問診票を書かせて患者の待つ苦痛を和らげクレーム防止にする手段に使っている場合が多いのではと疑わざるを得ない。形だけの問診票への記載をさせることは、問診票が無いよりましであるが不完全な問診票の場合は誤診を誘発させることに繋がかねない場合もあるであろう。

医療面接の必要性と新たな医療面接の担い手!
医療面接は、患者と医師の良好なコミュニケーションをとるための手段である。ところが、ほとんどの医療機関では医療面接は行われていない。患者に問診票を記載させ医師はコンピュータを見て診察するだけである。医師不足等により対応しきれないのであるろうが、患者の顔色、目つき、態度、言動等を見ずしてどうして正しい診療ができるのであろうか。医師は、医学部在学中に医療面接の訓練評価を受け医療面接教育を一応は修了している。しかし、現実の臨床現場ではその能力、経験も発揮できない。
それでも、医療面接は必ず行わなければならない診療のプロセスであり省略することは許されないはずである。その為に、当会は、医師により行われない医療面接を保健師、看護師、薬剤師等の医療面接の教育訓練を受けた者を医療面接の担当者として医療機関に配置してはどうであろうかと考えている。一つの医療改革である。

ソーシャルワーカーは!
医療機関でクレームを言うと患者の少ない別の部署に通されソーシャルワーカーが対応する。医療面接は診療以前のプロセスでソーシャルワーカーの業務は爾後が多く患者の相談に応ずるのである。医療面接には多くの医療知識が必要であるがソーシャルワーカーは多少の医療知識は必要であっても必ずしも高度の医療知識は必要がないであろう。ソーシャルワーカーが高度の医療知識を身に付ければ医療面接士として医師の補助をすることは可能であろうが、現在はその方向性が全く異なっている。

医療改革の提案!
医療費はこれからますます膨らみ、否応なしに医療改革は迫られている。しかし、医療改革は行えばいか様にも行えるはずであるが既得権と利益団体が阻止をして先に進まない。入院期間の制限や在宅医療を考える前に行わなければならない改革が山ほどあるはずである。プライマリーケアの担当資格、係りつけ薬局制度、二重診療の禁止、診療カルテの共有等の抜本的改革が必要であろう。
 このホームページをご覧になった医療人は医療面接は患者に対して医師が行うべきで他の医療人が行うべきでないと思われる方も多いのではと考える。医師教育の費用と医師不足の解消には米国のような看護師に医師の指示によらない一定の診療行為を認めることが必要であろう。実際の臨床現場においては、学ばない医師に対して看護師が教えている光景もときどき見かける。医療改革は、医師でなければ医業を行い得ない医師法の改正も視野に入れて考えなければならないであろう。